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ヒアリング対象:港湾運送事業者(姫路港)
ヒアリング時期:平成8年12月

 

1. 事業概要
姫路港は特定荷主の貨物を扱う工業港としての成立経緯がある。当社は、スクラップを取扱い業容を拡大してきた。これは、他社では事業ベースに乗り難い部分を取り扱うノウハウがあったためだ。

 

2. 中島地区に評価
中島地区は鉱産品、セメント、砂、砂利などのじんぱい対策向けに整備された埠頭であり、コンテナヤードに適していない。中島地区よりも須加地区の方がコンテナヤード整備に適していると思う。

 

3. コンテナ貨物開拓の見通し
背後地にコンテナ貨物が潜在していることは承知しているが、小ロット貨物を集めて取り扱う動きをしても、商売にならないというのが実感だ。
海貨業として成立するためには、5本/日のコンテナが必要だと考えている。
他港事例については、メインになる貨物があるので、周辺の貨物を掘り起こすことができたと受け止めている。他港では官主導でコンテナ化を進めているので、姫路港でも同様に行政の支援が必要だ。

 

4. 若年労働者の確保
従来、商業高校、中学出身者も、荷役の即戦力になり得たが、荷役機械の大型化、コンピューター化に伴い、オペレーターとなる工業高校出身の若年労働者の確保が課題となっている。地元出身の神戸海運カレッジ卒業者を採用したいと考えている。

 

 

 

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